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笠木とは?役割とメリット・デメリットをご紹介!

2023.08.02

笠木(かさぎ)とは、階段やベランダ、バルコニー上部に設置されている部材のことです。建築物の保護やデザインの向上などの役割を担っています。
本記事では、具体的な笠木の役割やメリット・デメリットについてご紹介します。

笠木とは立ち上がり壁上部に取り付ける仕上げ材

笠木とは?役割とメリット・デメリットをご紹介!

笠木は、塀・ベランダ・バルコニー・階段の手すりなどの上部に帽子のようにかぶせられている仕上げ材のことです。笠木と聞いただけでは具体的なイメージがわかないかもしれません。しかしとても身近にあるもので、誰もが一度は見たり触ったりしている部分です。屋内、屋外かかわらず必要な個所に取り付けられています。
もともと笠木は、門や鳥居の上のあたりに横に渡してある木のことで冠木(かぶき)とも呼ばれていました。
現在では木以外の素材も増え機能性やデザイン性もアップしています。一般住宅・マンション・アパート・公共施設などでも設置されているため、とても見かける機会の多い部材です。

材質は複数の種類がある

笠木に使用される主な材質は木製・アルミやステンレスなどの金属製・石製・コンクリートやモルタルなどのセメント製などが多く使われています。取り付ける場所に合わせて材質を選ぶことがほとんどです。
以前は木製の笠木も屋外で使用されていましたが、現在は主に屋内で使用されています。設置場所は住宅の階段や対面キッチンなどです。手で触れる機会が多いため手触りがよく、つかみやすい木製が選ばれています。
直射日光や雨にあたる機会が多い屋外では、耐久性のあるアルミやステンレスなどの金属製が多く使われています。塀や屋上の部分など建物によっては石製やコンクリートやモルタルなどのセメント製の笠木が取り付けられている場合もあるでしょう。

笠木の役割は建築物の保護とデザインの向上

壁の内部への雨水の侵入を防ぐ

ベランダやバルコニーなど、雨や風にさらされる頻度の高い場所における笠木の主な役割は防水です。笠木によって壁の内部への雨水の侵入を防ぐことは、建物の保護につながります。水濡れは建物自体の腐食が進んでしまうため、雨水の侵入を防ぎたいと思う人は多いでしょう。
一般住宅やマンションなどのベランダやバルコニーを見ても分かるとおり、建物の外側には壁が出っ張っています。雨風の影響を直接受けやすいため、常に水濡れしやすい場所です。
ベランダやバルコニーの壁には防水性や耐久性を考慮した加工がされており、特に雨が当たりやすい立ち上がり壁上部の壁を保護するものが笠木です。
立ち上がり壁上部の壁内部に雨水が入ると雨漏りへとつながり、階下の天井や床まで水濡れする可能性もあります。雨漏りは屋根からするものと思う人もいるかもしれませんが、建物内部に水が浸入する原因は屋根以外にもあります。さまざまな技術によって建物は守られており、笠木も建物を守る大切な部材の一つです。

デザイン性を高める

笠木に求められている役割は機能的な部分だけではありません。建物のデザイン性を高める役割もあります。
室内階段の手すりの笠木も、デザインやカラーによって部屋の雰囲気や印象が変わるでしょう。屋外でもシンプルなブロック塀に洋風デザインの笠木を取り付けるのか、和風デザインの笠木を取り付けるのかだけでもイメージが変わります。
笠木は建物のアクセントとしても使えるためデザインも豊富です。屋外では機能性とデザイン性のどちらの役割も担います。

笠木のメリットは美観の維持が可能になること

笠木とは?役割とメリット・デメリットをご紹介!

笠木は人々の生活に合わせて研究と技術開発が進んできました。日本の建物のニーズに合わせて耐久性もデザイン性もアップした製品が発売されています。
毎日の掃除の手間もかかりません。特に屋外ではアルミ製の笠木を設置すると多くのメリットを得られるでしょう。

アルミ製オープン式笠木は耐久性がある

アルミ製のオープン式笠木の登場によって、さらに笠木の耐久性がアップしました。
オープン式の笠木とは、壁の手すりや塀などの上部の壁と笠木を完全に密閉しないタイプです。密閉しないと笠木とその下の壁の間に空気の対流ができ、結露の発生が少なく済みます。結露が発生しにくいため、笠木や壁の劣化と腐食を防ぐことができ、耐久性が高まりました。
密閉するタイプの笠木が主流の時代もありましたが、現在では屋外に設置するほとんどの笠木がオープン式です。特にアルミ素材のオープン式笠木は素材の特性から変質・変色が少ないこともメリットです。
アルミの材質は軽量で施工が簡単であるため、建物の角度や曲線に合わせて設置可能です。

建物の状態を維持しやすい

笠木は少し出っ張った状態で取り付けられているため、雨の水切り効果も期待できます。笠木の下の塀や壁に雨水が垂れることも少ないでしょう。
雨垂れは、跡がつくと見た目の印象も悪くなってしまいます。雨垂れによる見た目の悪化を防ぎ、壁を綺麗に維持できるのもメリットです。
もちろんベランダや階段などでは笠木をつかみ、転倒しないようにするといった安全面でのメリットもあります。
建物のことを総合的に判断して笠木は設置されています。

笠木のデメリットは劣化すると2次被害が出やすい

おしゃれで機能的な笠木も、設置されている状態によってはデメリットがあります。設置から年数が経った笠木に隙間を見つけても自分で修理してしまうのは危険です。修理したつもりが笠木の劣化を進める可能性もあります。
笠木の劣化が思わぬ被害が発生する場合もありますので、建物や笠木に関する正しい知識を持った人に対応してもらいましょう。

密閉式の笠木は耐久性がなく劣化しやすい

笠木のデメリットは、笠木と壁との間を完全に密閉すると結露が発生しやすい上その水が留まることです。
取り付けた笠木と手すりの壁や塀などをシーリング剤で接着し、完全に固定すると密閉状態になることは想像しやすいでしょう。オープン式の笠木にあった通気の隙間がなくなってしまいます。
湿気や結露などの水分は、笠木と手すりの壁や塀の間に溜まってしまい劣化につながります。手すりの壁や塀の上部を笠木で蓋をしてしまっているイメージです。
以前までの笠木は密閉式が主流でしたが上述のデメリットから、オープン式の笠木が登場しました。笠木の大きな役割は建物の保護です。笠木で密閉してしまうと建物の劣化を進めてしまう可能性があることを覚えておきましょう。

自己流メンテナンスは不可

新築または前回のメンテナンスから10年ほど経過していたら、次のメンテナンスをしましょう。しかし自己流のメンテナンスは危険ですので注意してください。笠木の劣化を進める恐れがあるからです。
雨水の侵入を恐れて隙間を埋めようと自己流のメンテナンスをしたくなるかもしれません。しかしシーリング剤で隙間を埋めるのは密閉状態になる恐れがあることは上述のとおりです。
プロに依頼すれば少しの修理で済んだものでも、自己流メンテナンスをしたことで二次被害が起こる可能性も考えられます。笠木は設置したからといって一生そのままでよいわけではありません。耐久性が優れたものでも年数が経つと劣化する部分が出てくるものです。建物を保護するためにも信頼できるプロの業者にメンテナンスを依頼しましょう。

笠木が劣化していたらプロへ相談を

笠木とは?役割とメリット・デメリットをご紹介!

笠木とは立ち上がり壁上部に取り付ける仕上げ材で、主な役割は建物の劣化を防ぐことです。笠木の素材やデザインもさまざまなため、ワンポイントとして笠木を活用すると、デザイン性が上がりおしゃれな印象へと変わります。定期的にプロにメンテナンスを依頼することにより、笠木はデメリットよりもメリットのほうが大きい部材です。笠木の役割を理解し、これからも建物を維持し続けましょう。
白水興産では、軽量で耐候性のよいアルミ製のオープンジョイント式笠木「アルミ笠木(アークライン)」を取り扱っています。水の侵入しやすい防水の端部を雨水や紫外線から守り、結露が発生しても通気による発散で留まることを防ぐことが特徴です。強風にも強く、マンション、公共施設、教育施設などの笠木施工の実績も豊富ですので、ぜひお気軽にご相談ください。