記事

ルーバーとは?用途や素材ごとのメリットをご紹介!

2023.08.02

ルーバーとは、細長い羽板を平行に隙間を開けて縦や横に並べたものです。採光や換気のほか、強い風や日差し、人の視線を遮る役割があります。
今回は、ルーバーの用途や素材毎のメリットについてご紹介します。

ルーバーとは隙間を開けて羽板を並べたもの

ルーバーとは?用途や素材ごとのメリットをご紹介!

細長い板である羽板を、平行に隙間を開けて取り付けた建築アイテムをルーバーと呼びます。
取り付ける場所に合わせて、大きさや形もさまざまなものがあり、羽板の角度を変化させて使用します。デザイン性の高いルーバーも増えているため、公共施設やマンション、一般住宅にも取り入れられている注目のアイテムです。

採光や換気のほか、視線を遮る役割がある

ルーバーは、ガラリ戸、鎧戸(よろいど)と呼ばれることもあります。もともとは採光や通気の他に強い風や日差し、人の視線を遮る役割がありました。板の角度によって内側の一方向からは外の様子が見えますが、外側からは見えないことが特徴です。
建物以外では、車の中にもルーバーが使われています。エアコンの吹き出し口を見ると複数の板が平行に並べられていることが分かるでしょう。板の角度によって風向きを調節できます。

羽板の並べ方や大きさもさまざま

ルーバーに使われる羽板は、横に並べたもののほか、縦に並べたものもあり、大きさや形もさまざまです。需要に合わせてデザインの種類も増えています。
また、ルーバーには角度を固定したタイプと自由に角度を調節できる可動式タイプがあります。頻繁に角度の調節をしないような建物の外側には視線や直射日光の遮断をする位置に縦型の固定式タイプを設置したり、採光や換気のために角度を調節したいような室内では横型の可動式タイプを設置したりすることも可能です。
設置場所に合わせて、たくさんの種類から選択可能です。

おしゃれな空間も演出できる

カーテンやブラインドのように日差しや外からの視線を遮って使える一方で、エクステリアの役割も果たします。ルーバーの素材やカラーによって存在感や印象も違って見えるのも特徴です。シンプルなカラーを選べばナチュラルな空間を演出できますし、クールなデザインを選べば都会的な空間を作れるでしょう。
屋外でも建物の全面をルーバーで覆うこともできますが、一部分だけにルーバーを設置するだけで見た目も変わります。

ルーバーの主な3つの用途

ルーバーとは?用途や素材ごとのメリットをご紹介!

目隠し、通気、採光、日差しを遮るなどルーバーにはさまざまな用途があります。建物の外側全面に使用するだけではなく、部分的な使用も可能です。
近年は一般住宅、マンション、大きな施設でも窓や外壁に取り付ける場合が増えています。主な用途を紹介しますので、参考にしてみてください。

1. 窓に取り付けて通気・採光・目隠し

ルーバーは、一般住宅であれば浴室の窓に取り付けるケースもあります。浴室はカビが発生しやすいため、換気をしたい場所でしょう。長時間窓を開けて換気をするのもいいですが、外から浴室内が見えてしまうことがデメリットです。
ルーバーを取り付けていれば、外側からは見えない角度に調整しつつ、換気や雨よけもできます。
浴室の窓以外では、キッチンの窓にもルーバーを取り付け可能です。キッチンの窓を開けると、道路に面している場合や近隣の住宅が見えてしまって困っている方もいるでしょう。窓を開けたくても我慢してしまうこともあるかもしれません。ルーバーを窓に設置すれば目隠しをしながら、換気や採光もできます。

2. 天井に取り付けて採光・目隠し

ルーバーで天井の照明を隠すと、いつもの空間もすっきりとした印象に変わります。天井に取り付けたエアコンを隠すことも可能です。
また、羽板の隙間からの照明の明かりを利用して、太陽の日差しが降り注いでいるかのような演出もできます。おしゃれな空間作りをしたい場合にも人気の用途です。さらに羽板の隙間があることで奥行ができて、天井に高さを生む効果も期待できます。
リフォームやリノベーションで天井にルーバーを取り付けて、一気に印象を変えることが可能です。

3. ベランダ・外壁に取り付けて視線・日差しを遮断

ルーバーはカーテンのように外からの視線や直射日光の遮断も可能です。
場所によっては、通行人や隣人から室内や敷地内を覗かれているような気がする位置もあるでしょう。ベランダやバルコニー、外壁に大型のルーバーを設置すれば室内や敷地内の目隠しも可能です。外から室内の様子が分からないことで防犯の役割も果たします。
強い日差しが差し込む日には、ルーバーで直射日光の遮断も可能です。強すぎる日差しによる室内の気温上昇を防げます。さらに日差しによる室内の床や家具の変色を防ぐ効果も期待できるでしょう。
外壁に設置していることで、外側から見てもおしゃれな外観に見せることが可能です。

ルーバーの主な素材は4種類

ルーバーとは?用途や素材ごとのメリットをご紹介!

ルーバーとして使われる素材は主にアルミ・天然木・人工木・ガラスの4種類です。
素材やデザインによって和風にも洋風にもなり、おしゃれな雰囲気をコーディネートできます。理想のイメージに合わせてルーバーの素材を選ぶとよいでしょう。それぞれの素材のメリットを紹介します。

1. アルミ

アルミ製のルーバーは高い意匠性、中空による軽量化や放熱と汚れ、さびに強いことがメリットです。屋外で使用されるケースが多い素材です。
たとえば、設備周りの目隠し、外構フェンス、一般住宅の窓ガラス、施設やマンションの大きな窓ガラス付近の日除けなど、あらゆる場面で使用されます。窓ガラスにアルミのルーバーを取り付けると、風などによって飛んできたものからガラスを守るメリットもあります。
アルミは表面に酸化膜ができるため、一般的には電解着色が多い。塗装は専門業者以外では難しい。シルバータイプのルーバーはモダンでおしゃれな雰囲気の演出が可能です。
建物の外部に後付けするのも簡単で、表面に汚れがつきにくく手入れもしやすいでしょう。

2. 天然木

天然の木ならではのメリットは、年数が経てば経つほど見た目が変化し、味わい深くなる点です。
主な設置場所は、建物の天井、エアコンの目隠し、収納の扉、室内ドアなど屋内で使われています。水濡れに弱く燃えやすい素材のため使用箇所に制限はありますが、天然の木ならではの独特な雰囲気を演出できるでしょう。
定期的にメンテナンスが必要ですが、人工木よりも価格が安くDIYしやすいのも特徴です。デザインによって和風にも洋風にもなり、優しい温かみのある空間が作れます。

3. 人工木

人工木のルーバーの見た目は、ほぼ天然木と変わらないものもあります。種類によっては防火性もあり定期的なメンテナンスがほとんど必要ないことがメリットでしょう。
原材料に樹脂が含まれており耐久性があるため、設備周りの目隠し、フェンス、バルコニーや屋上などの屋外で使われることが多い素材です。
樹脂が配合されているためプラスチックのような見た目や触り心地が気になる場合もあるかもしれません。しかし、メーカーによっては木粉の配合が多いタイプもあり、天然の木と見間違うような人工木もあります。
人工木は比較的高価ですが、天然の木と同じように温かみがある空間の演出が可能です。

ガラス

ガラス製のルーバーは目隠しと採光を同時に行えるのがメリットです。ガラス窓そのものをルーバーにもできます。すりガラスにするとプライバシーも守れる素材です。ルーバーを開けていても、すりガラスの効果で中の様子が見えにくいでしょう。
ガラス製のルーバーは主に浴室や洗面所、キッチンなどに使われます。
ガラス製のルーバーは窓を閉めていても自然に光が入り、太陽が出ている間は明るさを感じられることもメリットです。ルーバーに限ったことではありませんが、ガラスはひびが入りやすいため割れそうになっていないか定期的に確認する必要があります。

ルーバーを設置して快適な暮らしを

ルーバーの用途は日差しや風、視線を遮るだけではなく、採光や通気などさまざまです。デザイン性の高いルーバーも増えており、アイデアしだいでおしゃれなエクステリアとしても使えます。外壁への設置も可能です。
ルーバーに使われている主な素材のアルミ・天然木・人工木・ガラスの4種類それぞれのメリットを理解し、希望に合わせたルーバーを設置して快適な暮らしをしましょう。
白水興産では、劣化しにくく強度のある、アルミ製の「アルミルーバー(ザーク)」を取り扱っています。ルーバーの外観の形状も工夫しており、重厚なデザインのタイプもあります。アンバーやブラックのカラーや木目シート張りのルーバーの取り付けも可能です。エントランスや壁面、門扉などへのルーバーの施工実績も豊富な白水興産株式会社のアルミルーバーを、ぜひご検討ください。